中国の中東問題担当特使、
「現在の中東情勢は非常に複雑」と語る　

王世傑中国中東問題担当特使は6月7日午後、在シリア中国大使館での記者会見で「現在の中東情勢は非常に複雑だ。中国は中東問題における関係国との協議と協調を強化する」と語った。

王特使は、米国のシリア制裁問題について「中国は、国と国の関係を処理する時にややもすれば制裁を使うことに一貫して反対し、対等な協議を通して国と国の立場の相違を解決すべきだと主張する。中国はシリアが対話を通じて米国との立場の相違を解決する姿勢を堅持していることを称賛する」と述べた。

またパレスチナ問題について王特使は「パレスチナの人々は今なお苦難を被っている。パレスチナ問題を根本的に解決するためには、独立国樹立を含めたパレスチナ人の合法的な権利を回復しなければならない」と指摘した。王特使はイスラエルに対し、パレスチナ自治区への軍事進攻、パレスチナ民族指導者へのピンポイント攻撃、ユダヤ人入植地とパレスチナ人居住区を隔てる分離壁の建設をやめるよう呼びかけた。
王特使は同時にイラク問題について「イラク問題解決のカギはイラクの主権をできるだけ早く全面的に回復することだ」と強調した。