外交部、米国の台湾WHO加盟支持に断固反対
章啓月外交部スポークスマンは6月15日の記者会見で、米国が台湾の世界保健機関(WHO)加盟を支持することに断固反対する姿勢を表明した。記者との一問一答は次の通り。
――米国大統領はこのほど、米議会が可決した台湾のWTO加盟を支持する法案に署名した。ホワイトハウスが発表した声明では、米政府は「一つの中国」政策を変えていないとしている。これについてどう論評するか尋ねたい。
中国はこれまで何度もこの法案について米国に厳重な申し入れを行ってきた。われわれは米国が中国の立場を顧みず、こうした誤った法案に署名することに断固として反対を表明する。
先ごろ開かれた第57回WHO総会で、大半の加盟国は台湾当局がWHOに加盟しようとする企図を拒絶した。これはこの問題に対する国際社会の広い共通認識と鮮明な態度を反映している。
中国の中央政府はかねてから台湾同胞の健康に関心を寄せ、台湾がふさわしい身分でWHOと技術交流や協力を行うことを積極的に手助けするとともに、このために第57回WHO総会で4項目の具体的措置を提案して、この問題に対する中国中央政府の誠意と建設的な姿勢を表明した。台湾が衛生情報を得るルートは開かれている。台湾当局がWHO加盟を企む本当のねらいは、国際的に「二つの中国」「一つの中国と一つの台湾」をつくり出そうとしていることにある。
われわれは米政府が国際世論に従い、台湾当局の政治的な企図をはっきり見分け、中米3つの共同コミュニケの原則と米国が何度も重ねて表明している「一つの中国」政策を厳守し、台湾のWHO加盟を支持する言行を一切やめることを促す。さもなくば中米関係の発展を損なうことになるだろう。
|