2006年の工商銀行の不良債権
処理比率は10%以内に低下
中国工商銀行によると、今年5月末に、同行の不良資産比率は14.09%に、不良債権比率は19.6%にそれぞれ低下した。
同行によると、2001年以降から今年5月末の間に、同行の不良資産総額は1950億元減少し、月間47億6000万元のペースで減少している。
また今年1−5月の不良資産総額は362億元減少し、不良債権残高は278億元減少した。
同行の試算によると、2004−2006年の同行の営業利益は2400億元で、今後3年以内に3000億元の不良資産を処理できるとしている。
年内に、同行の不良資産比率は13%前後にまで低下する見込みで、不良債権比率も18%以内に抑えられる。
2006年には、同行の不良資産比率は6%前後で、不良債権比率は10%以内に低下する見込みである。同行の預り総資産は3兆5302億元で、順調な成長が続いている。
中国最大の商業銀行として、同行は当初、2006年中の株式上場が検討されており、財務体質の改善が急務となっている。
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