2004 No.27
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チチハルでの旧日本軍遺棄
化学兵器の回収が終了

黒竜江省チチハル市昂昂渓区楡樹屯鎮頭站村で、中国を侵略した旧日本軍の遺棄した化学兵器の除去・回収作業が、中日両国の専門家によって進められていたが、6月24日、8日間に及ぶ忙しい作業の末、無事に完了した。

中国側の作業員によると、今回の作業で計542発の化学兵器が回収された。作業中、突発的な事故や環境汚染の問題は起きなかった。

今年5月、同村に住む董立彦さんは、地面に貯蔵用の穴蔵を掘っていた時、旧日本軍の遺棄した砲弾数十発を見つけた。砲弾の中に揺り動かすと中から液体の音がするものもあったという。中日両国の専門家は、これらの砲弾を旧日本軍が遺棄した化学兵器であることを確認した。中日両国の専門家チームは6月16日、新たに見つかった化学兵器を掘り起こし、回収することにした。

今回の作業で、董さんの家の敷地内からは計522発の砲弾を掘り出された。普通の砲弾1発を除く521発がすべて化学兵器だった。中日両国の作業期間中、村の付近でも21発の化学兵器砲弾が回収された。

これらの化学兵器は24日夜、同市富拉爾基区の日本遺棄化学兵器チチハル保管所へ運ばれたが、専門の処分場が完成した後、最終的に処分される予定。中日両国の締結した条約の規定により、中国で発見された化学兵器は2007年までにすべて処分される。