横浜中華街に媽祖廟を建立
神奈川県横浜市の中国系住民の団体は6月24日、市内の中華街で高層マンションの建設を予定していた大手不動産業者との間で、建設予定地を10億円で買い取る契約を交わした。買収した用地には、中国民間信仰の海の女神を祭る「媽祖廟(まそびょう)」が建設される。
中華街と市中心部を結ぶ地下鉄みなとみらい線が開通した後、高層マンションの建設計画は、中華街の景観や経営への影響をおそれる地元の中国系住民にとって心配の種だった。今回の契約により、問題に一応の解決がみられたことになる。
横浜華僑総会の曽徳深会長によると、「媽祖廟」建設工事は、来年の年明けに始まる予定で、順調に進めば来年末までに完成する見込みだ。予算は総額15億円。敷地面積は約1千平方メートルで、1990年代に建設された「関帝廟」とともに、中華文化をアピールする中華街の新たなシンボルになる。 |