中国、投資から消費への経済体制転換を図る

中国国内の一部産業に過熱傾向が現れていることについて、国家発展改革委員会エネルギー資源局の白栄春氏は、中国の内需拡大が投資によってけん引されている現状を消費型に切り替えていく必要があることを明らかにし、次のように語った。

投資型の内需拡大はやがて息切れする。以前から指摘された乱開発、重複建設という弊害に対する対策はまだ効果をあげておらず、このまま投資型の経済成長が続けば、資源を大量に消耗して原料価格の高騰を招き、その結果、経済の「ハードランディング」を招くことになる。

そのため、国内の消費活動を奨励して消費分野を拡大し、また、中低所得者層の所得水準の向上を図るべきだと強調すると同時に、不動産、観光、自動車など高級消費財に対する規制を緩和することで消費型の内需拡大に移行すべきである。