2004 No.29
(0712 -0716)

アドレス 
中国北京市
百万荘大街24号
北京週報日本語部
電 話 
(8610) 68326018 
(8610) 68886238

>> 経済

 

竜永図氏、「世界産業の中国
移転動向が約20年続く」 と語る

博鰲アジアフォーラム秘書長の竜永図氏は7月6日午後、重慶で講演を行い、中国が長い労働力供給の優位性を誇っており、そのため世界産業移転を吸収する優位性を保つとし、世界産業の中国移転の動向はまだ約20年続く可能性があると予測している。

ここ数年来、世界産業の中国移転のテンポが速まっている。竜永図氏は、中国の労働力は強い競争力を備えており、労働力の賃金が安いのみならず、素質もたいへん高いと考え、生産本拠地を中国に移してから、多国籍企業の多くは生産コストを大いに引き下げる一方、国際市場競争力も著しく強めている。こういう産業移転こそ、中国経済発展に未曽有の好機をもたらしているという。

歴史的には、ほかの国や地域でも産業移転が行われたことがあるが、多くは長く続けないものである。しかし、中国の状況は違っている。この結論は二つの事実に基づいて得られたものである。中国は領土の面積が広く、東から西まで労働力賃金が段々と安くなり、東部で労働力賃金が高くなっても、中西部地域で優位性を保つことができる一方、今後、中国の都市化の過程で、1億2000万人〜1億5000万人が農村から都市へ出稼ぎに行く。そして毎年の大卒も数百万人に達する。これによって大きな労働力供給市場が形成され、労働力賃金が長期にわたって安定し、さらに極大な労働力魅力が保たれていく。

労働力供給の優位性により、中国の世界産業移転を吸収する魅力は約20年続くものと竜永図氏は予測している。