2004 No.29
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>>記者会見


リー・シェンロン副首相訪台で対
シンガポール関係に深刻な結果

章啓月外交部スポークスマンは7月13日の定例記者会見で、シンガポールのリー・シェンロン副首相の台湾訪問について「中国・シンガポール関係および両国協力に深刻な結果を招くことは避けられない。その全責任はシンガポールが当然負わなければならない」と述べた。記者との一問一答は次のとおり。

――中国はシンガポールのリー・シェンロン副首相の台湾訪問に不満の意と抗議を表明するとともに、これによって生じるすべての結果と責任はシンガポールが負わなければならないと言っている。どんな結果と責任があるというのか。

台湾問題は中国の核心的利益に関わる。中国政府のこの根本的な是非の問題に対する原則的立場は一貫しており、揺らぐことなく、明確だ。リー・シェンロン氏がシンガポール副首相として、いかなる形でも、いかなる理由でも、台湾を訪問するということは、いずれもシンガポール政府による「一つの中国」の政策実行約束に重大に違反することであり、中国・シンガポール関係の政治的基礎を損なうものである。中国・シンガポール関係および両国協力に深刻な結果を招くのは避けられず、その全責任はシンガポールが当然負わなければならない。

――シンガポールはリー・シェンロン氏の私人としての非公式な訪問だと主張しているのに、中国はなぜこれを受け入れないのか。

リー・シェンロン氏は長年にわたってシンガポール政府の高官を務めている。彼の身分は「私人としての非公式な訪問」の一言で片付けられるものでは絶対にない。シンガポール側の弁明は事実に合うものではなく、事実に立脚するものではない。

――報道によると、リー・シェンロン氏の今回の台湾訪問は、両岸(中国本土と台湾)の「メッセンジャー」役を務めるためだったという。報道官はこれについてどう論評するか、お聞きしたい。

台湾問題は中国の内政である。中国がどこかの国やだれか個人に両岸のいわゆる「メッセンジャー」を頼むことなどは、これまでなかったし、その必要もない。

われわれは、国際社会、特にアジア・太平洋地域の国々が台湾海峡の良好な平和と安定を願っていることを理解している。現在、台湾海峡の平和と安定に脅威をもたらしているのは、まさに「台湾独立」勢力である。だれであってももし本当にこの地域の平和と安定を守る大局に立つならば、「台湾独立」分裂活動の重大な危険性を十分理解すべきであり、「台湾独立」勢力に誤ったシグナルを送るべきではない。