2004 No.30
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張副部長、国際安全保障に
潜む3つの懸念を指摘

第5回中米軍備制御・軍縮・兵器拡散防止シンポジウムが7月20日、北京で開幕した。中米両国から50数人の専門家、学者、政府関係者が出席した。外交部の張業遂副部長が出席して演説した。

張副部長は演説で「現在、国際安全保障の面では、不確実で予測できない要素が増えており、多くの隠れた懸念と課題が存在している」と述べ、大まかに次の3つの分野を挙げた。

(1)従来なかった安全保障問題が日増しに目立っている。テロリズム、大量破壊兵器の拡散、国際犯罪、疾病の流行などによる脅威が絶えず大きくなっており、国際平和と安全に対する重大な挑戦となっている。

(2)地域紛争など従来からの安全保障問題が依然として多くの国の平和、安定、発展を脅かしている。歴史的原因によって、一部の地域では民族、宗教、領土などの問題の誘発する紛争と衝突が繰り返されている。

(3)飢餓、貧困、社会の不均衡が地域の安全と安定に影響する重要な要素となっている。経済グローバル化の波で、南北の格差が大きくなり、多くの国は周辺に追いやられている。世界銀行発展レポートによると、現在、毎日の生活費が2ドル未満の人が世界人口の約半分を占めており、そのうち12億人の毎日の生活費が1ドル未満という。こうした問題を解決しなければ、安全保障に潜む懸念は永遠になくならない。