張副部長、中国の兵器拡散防止措置を紹介
第5回中米軍備制御・軍縮・兵器拡散防止シンポジウムが7月20日、北京で開幕した。中米両国から50数人の専門家、学者、政府関係者が出席した。外交部の張業遂副部長が出席して演説した。
張副部長は演説で「中国政府は大量破壊兵器とその運搬手段(ミサイルなど)の拡散に断固反対し、国際的な兵器拡散防止の努力を積極的に支持する。中国はすでに核兵器、生物兵器、化学兵器、ミサイルなど各種最新鋭の技術と関連部品・原材料の輸出を規制する一連の法体系を整えており、最終的な使用者と用途を保証する制度、許認可制度、明細書管理、全面的制限など国際的に通用する輸出管理措置を採用し、法や規則に反する行為に対しては懲罰措置を制定した。われわれの兵器拡散防止輸出規制は『ミサイル管理レジーム』(MTCR)や『原子力供給国グループ』(NSG)などの機構および米国などが採用している方法と基本的に一致している」と表明した。
さらに張副部長は「中国政府は現在、強力な措置を引き続き採ることで、関連する条例や法規が確実に実行できるよう確保している」と述べ、中国政府が実施している重要措置を次のように紹介した。
(1)政府各部署による横断的な兵器拡散防止の緊急システムを設け、突発的な兵器拡散案件を迅速かつ有効に処理する。
(2)「最新鋭技術と関連部品・原材料の輸出許可証管理リスト」を策定、配布、実施している。
(3)情勢の変化に対応するため、兵器拡散防止輸出取締条例および取り締まり項目リストを修正中。
(4)法に基づき、同条例に違反した企業を処罰している。最近2社を処罰したことを明らかにした。
(5)多国間の輸出管理システムの発展に積極的に関与する。中国はすでにNSG加盟を果たし、MTCRへの加盟も希望している。また「ワッセナー・アレンジメント」(通常兵器とその関連技術・部品の輸出管理規制の枠組み)と対話システムを築き、「オーストラリア・グループ」(生物・化学兵器とその関連技術・部品の輸出管理規制の枠組み)とも接触を保っている。
(6)国際的な兵器拡散防止システムを維持、強化するさまざまな提案を検討中で、各国との協議を開放的姿勢で進めていきたい。
張副部長は「中国の発展は平和で安定した国際情勢と周辺地域の環境が必要だ。中国の発展の道は平和発展の道だ。われわれは、世界平和を維持する中で自らを発展させ、また自らの発展によって世界平和を促進していく。中国の発展はいかなる国に対しても脅威とはならない。中国の発展は世界経済の成長に有益なだけでなく、世界の平和、安全、安定を促進するものでもある。われわれは独立自主の平和外交政策をしっかりと遂行し、世界平和を守り、共同発展を促し、貢献していく」と述べた。
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