中国、石炭先物取引市場の
誕生を迎える準備を進める

石炭工業協会の濮洪九副会長は、国家発展改革委員会が「石炭取引規則」を公布した後、石炭価格指数が発表されることを明らかにした。石炭先物市場の誕生を迎える準備が着実に進められている。

これは、中国華能グループ公司、北京大唐発電、山東国電、、中国電力国際有限公司などの電力企業にとっては吉報といえる。神華グループ有限責任公司の黄清氏は、炭鉱開発の投資過熱が顕在化していることに言及し、先物市場がなければ市場予測が不可能な状況にあると指摘した。

中国証券監督管理委員会先物取引部門の楊邁軍主任は、中国の株式市場は市場価格や上場企業数など各方面で成熟しており、株式市場の単独運営という状況を改善するため、食糧や石油など戦略的物資の市場の安定を図る方針を示した。石油などの先物取引の基本的な条件はすでに整っており、アナリストは石炭の先物取引を楽観視している。

濮副会長は、エネルギー資源と市場ニーズに基づく石炭製品の貿易構造を形成するためにも、先物市場は有意義なものであるという見方を示した。