2004 No.31
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>> 経済

 

中国、外貨市場改革でCDR導入を検討

CDR(China Depository Receipts、中国預託証書)構想は2001年に提出されたものであった。それ以来、中国の証券市場はQFII(指定国外機関投資家)による海外資本の流入を実現し、さらにはQFIIも関連制度の制定を進めていると同時にCDRも具体化へ向けて動きをみせている。

外国為替管理局の郭樹清局長は、中国の外貨市場改革の一つとして海外企業の中国証券市場への上場を段階的に認めていく方式を採用することを検討しており、基本的にCDR導入の方向に向けて進めていることを明らかにし、次のように語った。

CDRは、海外企業が預託証書を特定の中国国内金融機関で発行し、金融機関が中国国内で売買を行う制度である。資本市場の発展促進、民間金融機関の育成を図るため、リスク抑制を確立し、民間銀行の開設を可能にする。

政府による投資管理体制改革を徹底的に行うため、CDR導入を含めた一連の改革を通して、企業の信頼と銀行をはじめとする金融機関の金融市場における主導的地位を図る必要がある。最終的には企業と銀行に広範囲の自主権を付与することになる。