温総理、テッド・スティーブンス
米上院臨時議長と会見
温家宝総理は8月4日、北京の中南海でテッド・スティーブンス米上院臨時議長らの一行と会見し、次のように述べた。
中米関係の発展の歴史を振り返ると(1)両国の和は双方にとって利益であり、争えば共に傷つく(2)両国には共通の利益があり、協力する必要がある(3)両国が良好な関係を保持することは、世界の平和・安定・発展にプラスとなる――との結論に達する。従って両国は機会をしっかり捉え、市場・人材・資金・技術などの面で双方のもっている強みを十分に生かして、2国間の経済貿易関係の着実な発展を促すべきである。
(台湾問題について)中米国交樹立以来、米国の歴代政権はいずれも「一つの中国」の政策の遂行を表明した。ブッシュ大統領も「台湾独立」に反対する立場を繰り返し表明している。米国が約束を忠実に守ることを希望する。また、米国議会が台湾問題を正しく認識し、慎重に処理し、台湾海峡の安定にプラスとなる行動を多くとるよう希望する。
会見の際、スティーブンス臨時議長は次のように述べた。
米国は米中関係を重視し、1972年以来の歴代大統領がとってきた対中政策を堅持している。主権および領土の保全は、いかなる国にとっても極めて重要であり、米国は台湾問題の重要性と敏感性を理解している。世界には「一つの中国」しかなく、台湾が中国に属するという歴史的事実を変えることはできない。
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