関係資料１

�ｹ小平の興味と趣味

■ブリッジが余暇最大の娯楽

ブリッジが�ｹ小平にとって余暇に楽しむ最大の娯楽となったのは、1952年にある友人が教えた時からだ。晩年、�ｹ小平はブリッジを通じて知力の老化による挑戦に一段と力を入れていく。

�ｹ小平のブリッジに対する思考は敏捷で、しかも計算は精確で、堅い守りを見せながら思い切った攻撃に出る。テーブルで打っている時は口数が少なく、邪魔されるのを嫌い、無表情。

ある期間、�ｹ小平は毎日ブリッジを打っていた。毎回午後３時から午後６時まで打ち、食事を共にした後、さらに７時から10時過ぎまで。時間厳守は厳格で、効率を非常に重視。打っている間は常に、試合が不成立しない場合には時間の節減に注意を払い、試合が成立し、マンガン或いは難度が高い場合には時間と精力を傾けた。終始一貫して精力旺盛で、頭脳は明晰だった。

�ｹ小平は中国のブリッジ運動の創始者でもある。文化大革命の間、ブリッジはブルジョア階級の娯楽として禁止の憂き目に遭った。1978年９月、ブリッジの愛好家だった北京の古老数人が�ｹ小平にブリッジを国内で広める運動を要望する手紙を送付。�ｹ小平が指示したことで、ブリッジは再び広まっていった。�ｹ小平が関心を寄せる中、1979年に国家スポーツ委員会が第１回全国ブリッジ大会を開催。1980年には中国ブリッジ協会が設立され、世界ブリッジ連合会への加盟も果たした。

国際ブリッジ新聞協会は1981年12月、中国でのブリッジ発展に果たした貢献を表彰するため�ｹ小平に最高栄誉である「ゴールン賞」を授与。�ｹ小平は1988年７月、中国ブリッジ協会栄誉主席に。世界ブリッジ連合会は更に1989年２月26日、同連合会の「栄誉金賞」を�ｹ小平に授与すると共に、同賞の受賞者を１人に絞り込むことを決定した。1993年６月には、国際ブリッジ界で名実共に著名な同連合会々長を務める米国のバオビー・アオルフ氏が中国を訪問し、「�ｹ小平氏が長年にわたり中国と世界のブリッジ普及に大きな貢献を果たしたことに感謝する」と述べて「会長最高栄誉賞」を授与した。

■大海での水泳を熱愛

�ｹ小平が最も好んだスポーツは、大海での水泳だ。夏が訪れるたびに家族と海辺に足を運んだ。涼しくなっても、波が大きくなっても、海辺を離れようとはしなかった。

年をとってからは、咳や海水の低温を心配して、医療団は水泳を止めさせたいと考えていた。保養地の北戴河に赴くとすぐさま、医師にその日の水温や風の強さを尋ねるなど、内心では水泳したい願望に駆られていた。状況を見て水泳を許可せざるを得ない場合であっても、30分を超えないことを定めた。だが、規定の時間を上回るのがほとんどで、最長で１時間近くになることも。

1992年、�ｹ小平は88歳になった。この年、医師は北戴河を訪れた�ｹ小平に水泳はしないよう強く求めた。大海に別れを告げるべきことを知った�ｹ小平は、多くの時間を、砂浜で１人心静かに、大海で子どもたちが泳ぎに興じる光景を眺めることに割くようになった。こうした中、医師団は�ｹ小平に水泳を許可。これが�ｹ小平にとって最後の北戴河の訪問、最後の大海での水泳となった。

■サッカー観戦が趣味

�ｹ小平は先天的にサッカー観戦が好きだった。３回目の政治的復帰を果たした後、初めて公の場に顔を出す場所として選んだのが、サッカー試合が行われているスタンドだった。サッカーの第13回ワールドカップが開催されている時で、約50試合すべてを観戦。昼間見られる時は必ず見、夜見られない時には録画させるが、結果を告げるのは許さなかった。

■特に好きなのが子供

�ｹ小平は身辺から子供を離さなかった。毎日、まだ寝ている間に嫁が孫を抱いて来ると非常に喜んだ。ブリッジを打っている時に人に邪魔されるのは好まなかったが、孫や孫娘だけは例外。子供たちがまとわりつくと、笑みをこぼしていた。

誕生日に孫たちから贈られるプレゼントは、手作りの工作品か、でなければクレヨン画。プレゼントを見ると大変喜び、至上の幸せを感じた。�ｹ小平はプレゼントを執務室のデスクに飾っていた。