周小川氏、金融引き締めを
基本的に維持すると語る

中国人民銀行の周小川行長は8月23日、引き締めと緩和をコントロールし、現行の金融引き締め政策の下で、各商業銀行の貸付を引き続き合理的に抑制していく方針を強調した。

中国人民銀行は8月23日、中国銀行業監督管理委員会（銀監会）と共同で会議を開き、中国の経済や金融市場を詳しく分析し、現状に適応する金融引き締め政策や金融改革を推進する方針を固めた。

その席上で、周行長は「各行の不良債権状況に基づいて長期貸付額を決定し、貸付構造を調整することで、建設業など過熱業界への盲目的な資金流入を抑制し、固定資産投資の急速な拡大による反発などを防ぐ」と語り、さらに産業構造の合理的調整、企業の流動資金貸付増加などマクロ政策の今後の展望について意見を述べた。

周行長はまた、今後は国有商業銀行改革の推進や内部管理体制の改善に努めるほか、農業信用社を収益を目的とする経営体制に移行させる。さらに、徹底した投資体制改革を推進し、関係法規を制定し、金融犯罪を防止して、健全な金融市場環境を確保し、最終的に金融改革及び金融市場の対外開放の加速につなげていくと語った。