胡錦涛主席、新時代の外交の根本的任務を語る

「第10回駐外使節会議」が8月25日から29日にかけて北京で開催され、胡錦涛主席が演説を行った。演説の骨子は次の通り。

中国発展の重要な戦略チャンス期を守り、平和で安定した国際環境、善隣友好の周辺環境、平等互恵の世論環境の実現を目指し、いくらかゆとりのある社会の全面的な建設に奉仕するすることは、当面と今後の一定期間におけるわが国外交活動の根本的な任務であり、基本的目標でもある。 新時代、新段階における外交の課題として、次の諸点が挙げられる。

▽主要な大国との関係の安定発展を推進しなければならない。

▽隣国と友好的につき合い、隣国をパートナーとする方針を堅持し、隣国と仲よくし、隣国を豊かにする政策を堅持し、2国間の友好関係の強化と地域協力の強化を結びつけなければならない。

▽発展途上諸国との団結と協力を強化し、国際問題の上で発展途上国の正当な要求と合理的主張を支持しなければならない。

▽政治・経済・社会・軍縮・軍備抑制など多角的分野で建設的な役割を果たし、国連憲章の趣旨と原則、公認の国際関係の基本的準則を守り、人類社会の発展法則性を反映し、各国の共通の利益に合致する共通認識を支持する。

▽経済面と文化面の交流を強化し、海外からの導入と海外への進出を結びつけた対外開放戦略の実施を推進し、対外PRや文化交流を深く展開しなければならない。

▽海外にある中国の利益を保護する能力を高め、関連法律法規を整備し、警告・即応体制を整え、仕事のやり方を改善し、在外国民と在外法人に誠意あるサービスを提供しなければならない。