2004 No.37
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>> 経済

 

周小川氏、「金市場の発展に
3つの転換が必要」と語る

中国人民銀行の周小川行長は8月6日、上海で開かれた「ロンドン金銀市場協会2004年年次総会」に出席し、中国金市場が実現しなければならない3つの転換について言及し、中国の金市場の発展促進を訴えた。

中国の金市場は上海で2年前に始まったばかりである。金取引は、金融商品として一定の管理制度が存在しているものの、金取引市場の投資・融資機能は依然として十分に発揮されていない状況にあるといわれている。

周行長は、中国の金市場の活性化をはかるため、「商品取引から金融取引への転換」「現物取引から先物取引への転換」「国内市場から国際市場への転換」が必要とし、「商品取引から金融取引への転換」については、個人向けの金取引業務の発展が主眼となると語った。

「現物取引から先物取引への転換」については、現在、中国の金取引市場は、現物取引から金融派生商品(デリバティブ)取引への移行段階にあり、上海金取引所の成熟とともに、先物取引の拡充に努めると語った。

「国内市場から国際市場への転換」については、現在の中国の金市場は閉鎖的な市場であるが、今後は開放の範囲を拡大し、国際市場と歩調をあわせて発展を図り、国際市場の一環として組み込まれるよう、積極的に環境整備を進めると語った。

また、中国人民銀行の立場からすれば、金市場の発展と整備は、通貨政策のツールとしてマクロ調整策の改善に有利であり、通貨、証券、保険、外貨など金融商品取引市場の一環として組み込むことで、中国金融市場全体の整備に役立つという考えを示した。