2004 No.37
(0906 -0912)

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アジア政党国際会議が閉幕、
中央幹部が成果を説明

中国共産党が初めて開催する国際会議「第3回アジア政党国際会議」が9月5日、北京で閉幕した。中国共産党中央委員会対外連絡部の王家瑞部長(同会議組織委員会副主任兼秘書長)は、インタビューで「会議ではどのような面で重要な共通認識が得られたか」などの質問に答え、次のように語った。

今回の会議で得られた共通認識は、会議で採択された「2004北京宣言」に非常にはっきりと盛り込まれている。この中で特に注意されたのは次の数点である。

(1)「交流、協力、発展」は、今回のアジア政党国際会議の明確なテーマであり、アジア各国の政党や政治家にとって転嫁することのできない歴史的責任でもある。

(2)時代の流れへの適応、地域における交流と協力の拡大、共同発展の促進は、アジア各国の政党、政治家、人民の共通の願いである。

(3)アジアの発展は、平和な環境と切り離すことができない。地域の紛争や危機を平和的に解決し、論争のある地域を協力を実行する地域に変えることが、アジアが努力する方向である。

(4)アジア各国の政党は、規模の大小や力の強弱、歴史の長短にかかわらず、互いに全く平等であり、相互に尊重し合い、相手の内部問題に干渉しない。

(5)イデオロギーの相違により、アジア各国の政党間の友好交流と協力が妨げられてはならない。

これらの重要な共通認識は、会議に出席したアジア各国の政党指導者と代表らの智恵の結晶であり、互いに誠意ある態度と「相違点を保留しながら共通点を模索する」という姿勢で臨んだ結果である。

(アジア政党国際会議の役割と影響について)平和と発展は当今の時代のテーマであり、時代の発展の流れでもあり、またアジア各国の人民にとっては奮闘の目標でもある。アジア各国の政治制度や経済発展水準はそれぞれ異なり、一部の問題についてはさまざまな意見の相違が存在する。だからこそ、アジア各国は交流を強化し、協力を模索し、共同発展を図る必要に迫られている。この点で、アジア各国には共通の利益がある。今回のアジア政党国際会議はこの潮流に対応したものである。会議の開催期間には、各国の政党代表は交流を通じて相互理解を深め、より広範な基礎の上に新たな共通認識を得た。各国政党は今回の貴重な機会を十分に利用し、二国間と多国間の協力問題について実質的意義の大きな討論を行い、共通の利益を模索し、今後のより深い交流のための基礎を築いた。共同の発展を模索することは、今会議に参加した各政党の強い希望だ。各政党が最も多く話し合った問題の1つに、「どのように協力を強化し、共に素晴らしい未来を開拓するか」という問題がある。アジア政党国際会議常務委員会には、2006年会議の主催を希望する申し出が多くの国の政党から寄せられているが、これこそアジア政党国際会議がこうした前向きな役割を果たしたからだ。われわれは、今後のアジア政党国際会議が、アジア各国の政党の共同の努力と幅広い参加により、よりよいものになるものと信じている。アジア政党国際会議は、アジア各国人民の交流と協力を推し進め、地域の平和と安定を守り、地域の繁栄と発展を促進する重要な舞台となるだろう。