2004 No.37
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第3回アジア政党国際会議の
「2004北京宣言」の要旨

第3回アジア政党国際会議は9月5日午前、北京で「2004北京宣言」を採択した。「宣言」の要旨は次のとおり。

(1)われわれ35カ国の81の政党の指導者と代表は、2004年9月3日から5日まで中国北京で中国共産党主催の第3回アジア政党国際会議に出席した。

(2)2000年9月に初めて開催されたアジア政党国際会議は、アジア各国の政党が平和発展という時代の潮流に適応し、アジアにおける地域協力の急速な発展に適応し、政党の国際的な交流と協力の拡大を模索するための重要な壮挙であり、アジアの各主権国の合法的政党が政治理念の交流を図り、政治上の共通認識を模索し、理解と信頼を深める重要なフォーラムとなっている。

(3)「交流、協力、発展」は、今回のアジア政党国際会議の明確なテーマであり、アジア各国の政党や政治家にとって転嫁することのできない歴史的責任でもある。会議に参加する各国政党の指導者や代表は、「地域の安全と多国間協力」、「経済成長と社会の進歩」、「政党の構築と国家の発展」という3つの議題について突っ込んだ討論と交流を行い、プラスの成果を獲得し、共同でアジアの平和・安定・団結を守るという目的を達成した。

(4)時代の潮流への適応、地域の交流と協力の拡大、共同発展の促進は、アジア各国の政党、政治家、人民の共通の願いとなっている。アジアにおける協力とは排他的なものではなく、いかなる第三者を想定したものでもない。われわれは、「国連憲章」、「平和共存五原則」、「バンドン十原則」の目的と精神に基づき、対話と協議を通じて意見の相違を解決する。われわれは相互信頼と互恵、平等協力を提唱し、現行の国際秩序の不合理や不公正なところを徐々に改革し、国際関係の民主化を積極的に推し進め、アジアの平和、安定、調和、繁栄を共に促進する。

(5)アジアの急速な発展は、平和な環境のおかげである。発展趨勢の維持は、地域の安全と安定にかかっている。近年では、アジア地域は全体的に安定し、平和、発展、協力はすでにアジア情勢の主流となっている。アジアの長期にわたる平和と安定をどのように維持するかは、アジア各国の政党と政治家が深く思考すべき重大な課題だ。われわれは戦争、侵略、覇権に反対する。われわれは、紛争のある地域を協力のある地域に変えることを主張する。

(6)テロリズム、分裂主義、過激主義は、すでに人類社会にとって共通の禍害になっている。われわれは、主権国家間・地域組織間の反テロ協力を強化し、テロリズムの発生根源を取り除くための対策を講じ、国連に重要な役割を十分発揮させ、反テロリズムを特定の民族や宗教と結び付けないことを主張する。

(7)アジアは、世界で最も発展の活力を備えた地域の1つであり、世界貿易の重要な成長要素でもある。アジア各国は協力を通じてのみチャンスを共有することができる。互いに助け合ってこそ、困難に打ち勝つことができる。共に向上を求めてこそ、世界の激しい競争の中で不敗の地に立つことができる。

(8)エネルギー問題は各国の経済的安全と持続可能な発展に関わり、エネルギーの安全は国際社会が共に直面する問題である。エネルギーに関する協力はアジアの地域協力の重要な構成要素とすることができる。各国は互恵と利益共有の原則に基づいて、対話と協力を強化し、アジアの持続可能な発展を共に促進すべきである。

(9)われわれは、アジア各国が自国の国情に基づいた発展の道筋やパターンを選択し、経済や社会などの分野で協調、交流、協力を強化し、有利な外部発展環境の構築に努力すべきであると主張する。発展観を革新し、発展構想を切り開き、発展の内容を豊かにすることに共に力を注ぎ、アジアの経済と社会、都市と農村、人と自然の協調、持続可能な発展の推進に努力すべきであると主張する。また、地域政治の全体的な安定、経済のたゆまない発展、地域協力の深化という有利なチャンスをつかみ、経済貿易協力を強化し、段取りを追って市場を相互開放し、貿易紛争を協議により解決し、多国間貿易体制の健全な発展を推進すべきだと主張する。

(10)アジア各国の歴史文化の伝統は豊富多彩であるが、社会や政治の制度はすべてが同じではなく、経済発展のレベルはまちまちである。われわれは、各国の歴史的伝統、文化的差異、発展の道筋の多様化を十分に尊重した上で、異なる文明間の対話を強化し、相互交流の中で発展を共に模索し、共通点を見つけ出し、異なる点は残しながらアジア各国がともに利益を得られることを主張する。

(11)アジア各国の政党は、民族経済の発展、社会安定の維持、民主法治構築の促進という歴史的責任を担っている。

(12)アジア各国の政党は、規模や強弱、歴史の長さにかかわらず、政党間は完全に平等であり、相手の独立自主の権利を尊重し、相手の選択と経験を尊重し、相手が自国の国情に基づいて内外の政策を制定することを尊重し、相手の内部事務に干渉しない。政党間に存在する意見の相違や矛盾に対しては、「共通点を模索し、異なる点は保留する」の精神に基づき、対話と協議を通じて適切な解決を図るべきである。
最後に、われわれは尊敬する中国共産党とその指導者に心から感謝の意を表明し、中国共産党の指導者が第3回アジア政党国際会議の成功のために傾けた積極的な努力と、優れた貢献に感謝する。