周小川氏、「金融商品創造にインターバンク市場活用が効果的」と語る

9月13日、中国科技大学上海研究会が主催した「グローバル金融家フォーラム」の席上で、中国人民銀行の周小川行長は、「金融業界の商品創造能力の弱さ、価格設定能力の不足などは産業界全体の発展と新機能の開発に影響を及ぼしており、機関投資家のインターバンク市場への参入を認めたのは、金融商品の創造にプラスとなる」と語った。

周行長は、商品創造への制約について「認可を申請してから６年間、いまだに回答がない案件もある」と指摘し、その原因は90年代中期にさかのぼらなければならないとし、さらに次のように語った。

当時、価格設定能力や金融期間の内部コントロールに問題があり、一部商品は市場における位置付けに問題があった。そのため、市場のちょっとした動向に大きな影響を受ける商品もあった。そのため、新たな金融商品の認可にあたって、関係部門が非常に慎重な態度を取るようになった。

しかし、周行長は、「このような状態を改め、機関投資家を成長させ、金融商品の市場における位置付けを確定しなければならない。機関投資家は研究分析能力、合理的な価格設定能力、内部抑制能力、市場に対する責任能力をもつ必要がある」などを強調した。

さらに「上海に設けられたインターバンク（銀行間市場）を条件にかなった機関投資家にも開放することになった。このことは、金融商品を創り出す上で有利な環境を提供することになっている」と述べた。