2004 No.40
(0927 -1003)

アドレス 
中国北京市
百万荘大街24号
北京週報日本語部
電 話 
(8610) 68326018 
(8610) 68886238

>> 週間の動き

 

中ロ首相第9回定期協議共同声明の摘要

ロシア公式訪問中の温家宝国務院総理は9月24日、ロシアのフラトコフ首相と「中国・ロシア首相第9回定期協議共同声明」に調印した。声明の摘要は次のとおり。

双方は、両国首相間のホットラインの開通を発表した。双方は、ホットラインは政治面における相互信頼の強化や協力の中で生じた問題の解決に役立つとしている。

中国は、ロシアの世界貿易機関(WTO)への早期加盟を支持することを再度表明した。今回の首相定期協議で、ロシアのWTO加盟に関する中ロ間の協議は順調に行われた。
双方は、中ロ貿易額が2010年には600億ドルを超えるように努力する。

中国は、ロシアの天然資源とエネルギーの開発、インフラ建設、加工・製造業などへの投資を拡大する。ロシアは、これに対し便宜を図る。

双方は、石油と天然ガス分野の協力プロジェクトの実行を引き続き推進することを再度表明した。これには、中ロ間の石油パイプライン建設プロジェクト、両国国内における油田・ガス田の共同開発などが含まれる。両国首相は両国政府主管部門に対し、「中華人民共和国と韓国に通ずるロシア・イルクーツク州コビクタ・ガス田のパイプライン建設およびコビクタ・ガス田の開発における国際的経済技術の実行可能性の論証報告」を両国政府が審議した上で、コビクタ・ガス田プロジェクト実施の将来性を評価するよう指示した。双方は、互恵を基礎として、ロシアから中国への鉄道による石油輸送の拡大を支持する意向を表明した。双方は、両国間の石油貿易拡大支持に関する政府間協定について検討する。

核エネルギー平和利用面の協力拡大には、原子力発電所建設や核燃料循環などの協力が含まれる。

宇宙飛行分野の協力プロジェクトについて協議し、または確定し、今後の共同実施に役立てる。

双方は、テロリズムの脅威が現在絶えず増大していることを指摘し、あらゆる形でテロリズムを厳しく非難し、テロリズム攻撃に対し協力を強化することを表明した。

双方はまた、世界全体のテロリズム攻撃の面では国連が主導的役割を果たすべきだと強調し、国連と安全保障理事会のテロ対策部門のテロ対策措置に支持を表明した。双方は、テロリズム攻撃は「国連憲章」の目的と原則および公認された国際法準則を厳格に守る必要があるとし、世界全体の反テロ条約に全ての国が参加するよう引き続き促進し、これと関係する義務や国連安保理の関係決議、特に1373号決議を履行するとの方針を示した。双方はさらに、国連での国際テロリズムに関する全面的条約と核によるテロ行為制止に関する国際条約の最終的な採択に向けて引き続き努力しなくてはならないと指摘した。