中国、安保理理事国の拡大に賛成

李肇星外交部部長は9月27日、第59回国連総会で一般演説を行い、国連改革に関する中国の立場について次のように述べた。

国際協力の強化は、多国主義を提唱しなければならない。国連は、国際多国メカニズムの核心であり、多国主義を実践する重要な場である。「国連憲章」の主旨と原則を堅持し、集団行動をとり、国連の役割を強化し、国連の権威を保護することは、国際社会に共通する声である。脅威と試練を前にして、国連は役割を強化するしかなく、弱めることはできない。世界の平和と安定を保護し、人類の共同の発展を促進するには、強力な国連が不可欠である。すべての加盟国は「国連憲章」に対し行った承諾を順守し、自国の国際的な使命と義務を果たさなければならない。

世界は、生気と活力に溢れる国連を切実に期待している。中国は、国連が必要かつ合理的な改革を行うのを支持する。改革の目的は、国連の国際問題に対する主導的役割を強化し、新たな脅威と挑戦に対応する能力を高め、広範な発展途上国の共通の声と必要をよりよく反映するなどにある。中国は安保理の拡大に賛成し、発展途上国の代表性を優先的に拡大することを主張する。中国は、「脅威、試練、変革」ハイレベル有名人グループの活動を支持し、国連加盟国の審議に供するため、同グループが年末にレポートを提出することを期待する。