中国の元駐日記者、
中日は対抗すべきではないと語る
中日の駐在記者相互派遣40周年の記念座談会が9月29日、北京の釣魚台国賓館で開かれた。日本に派遣された初の中国人記者の1人である劉徳有元文化部副部長は次のように語った。
中日駐在記者相互派遣の実現は、両国が法律上ではまだ戦争状態にあった時における、両国マスコミの協力の重要な前進だ。双方の記者が相手国で直接の観察・取材を行い、一次資料を手に入れることができるようになり、この結果情報量が急増した。さらに、両国国民が相互理解をさらに深める条件を整えた。
ニュース報道の世論に与える影響は、代替のきかないものだ。メディアは、両国が現在までに獲得した得がたい友好協力の成果を特に大切にし、中日間の友好に役立つ報道をできる限り多く行うべきである。両国メディアはニュース報道を通して、中日間の友好事業の後継者の育成や両国の若者同士の交流の推進に多くの関心を寄せ、世論活動を力強く展開してほしい。これにより、両国国民の友好の代々にわたる持続とアジアと世界の平和の持続に必ず役立つ。
歴史と現実はわれわれに、中国と日本という海をはさんで隣り合う国が、共同の運命と利益によって互いに緊密に結ばれていると語りかけている。この2つのアジア大国はもちろん、平和、友好的に共存するしかなく、対抗すべきではない。
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