2004 No.42
(1011 -1017)

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温総理、アジアと欧州の協力強化で4提案

温家宝国務院総理は10月8、9の両日、ハノイで開かれた第5回アジア欧州会議(ASEM)首脳会合で演説し、アジアと欧州の協力強化について次の4点を主張した。
(1)対話協議を堅持し、政治的相互信頼を増進する。

(2)経済交流を強化し、地域の経済成長と共同繁栄を促進する。中国は2005年「ASEM貿易投資博覧会」を開き、アジアと欧州各国の商工業界の人々の参加を歓迎する。

(3)協力分野を絶えず広げ、各国の経済と社会の歩調に合わせて発展を促進する。アジアと欧州各国の発展水準のアンバランスに対し、ASEMは技術援助と能力建設プロジェクトを積極的に展開すべきで、ASEM構成国間の成長格差を縮小し、貧困減少、社会発展、構造調整、公共衛生の分野で、この地域の発展途上国、特に貧しい国々への支援を強化する。同時に、財政・金融分野での協力内容を充実、強化すべきであり、アジア債券市場の発展を支持する。持続可能な成長分野の政策対話と情報交流を積極的に繰り広げ、森林保護と水資源管理の分野における科学技術協力を推進する。高等教育と人的資源開発の分野における互恵協力を深め、数回にわたり多様な形式で幅広い分野におけるアジアと欧州の協力の枠組みを徐々に形成していく。

(4)文明の対話と文化交流を積極的に繰り広げ、文化の多様性を尊重、維持する。アジアと欧州の各国は積極的に文化交流を繰り広げるべきであり、両大陸の人々の提携、特に若者の間の相互理解と友好を増進する。このため、中国は2005年に「アジア欧州政党青年組織指導者フォーラム」を開く。

エネルギー問題について温総理は「中国は長期にわたりエネルギー効率の向上に力を尽くし、エネルギー構造の多元化とクリーン化を進め、エネルギーの生産、消費、環境保護の両立を堅持し、省エネルギーを最優先に石油備蓄制度を段階的に確立し、完成させ、エネルギーの安全を適切に守る。中国はエネルギー安全保障、省エネルギー、新エネルギー開発の分野において、国際的なエネルギー協力に参画したい」と語った。