2004 No.45
(1101 -1107)

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>> 経済

 

自動車燃料消費量を制限、
石油対外依存に危機感

中国では、石油輸入の依存度がさらに高まっている。今年1−8月、中国の石油輸入量は7600万トン、年間1億トンに達する見込みで、依存度は2003年の35%から40%に上昇する。このため、「節約」の動きが加速化している。

国家基準委員会は10月29日、乗用車の燃料消費量の制限値について発表会を開いた。同委員会と中国国家品質監督検査検疫総局はともに中国最初の自動車燃料消費量を抑制する国家基準を作成した。

その席上で、中国の原油輸入量の3分の1が乗用車によるものだと説明した。さらに、乗用車の燃料について、走行距離100キロ当たりのガソリン消費量がヨーロッパと比べて25%も高く、トラックも先進諸国より2倍以上高い数値であると指摘した。

専門家の予測によると、中国の2020年の原油需要量は4億トン以上に達する見込みである。しかし、中国の国内生産量は1億6000万ないし1億7000万トン前後とみられており、約2億4000万トンが不足する計算となる。

国家基準委員会の李忠海主任は次のように語った。

資源節約の基準化は、資源不足を解消するための大きなカギである。中国の持続可能な発展を目指すため、資源節約を中国国内に強くアピールすること、経済成長に伴う資源供給の圧力を軽減すること、積極的に関係政策を制定、実行することを提唱すべきである。

また、「資源節約の標準化」制定後、自動車の燃料消費問題についても乗り出すとして、今回公布された基準のほか、燃料消費についての申告、公布制度、燃料消費基準制度、自動車税など関係政策の研究、実行を強化しなければならない。

さらに、小型商用車、小型と大型のハイブリットカーなどの燃料消費量の基準化についても今後の大きな課題となる。