2004 No.46
(1108 -1114)

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中国、PSIの国際法を超越した
措置について態度を保留

章啓月外交部スポークスマンは11月4日の記者会見で、ブッシュ米大統領が提唱した「拡散に対する安全保障構想(PSI)」について、国際法を超越してでも大量破壊兵器の拡散を阻止するという点で「中国は態度を保留する」と表明した。記者との一問一答は次のとおり。

――米国のボルトン国務次官が東京で表明したところによると、米政府は中国が大量破壊兵器の拡散防止ネットワークに加わるよう説得を試みているが、中国はブッシュ米大統領が提唱した「拡散に対する安全保障構想(PSI)」にまだ疑問を抱いていると見ている。実際はどうなのか。

中国の大量破壊兵器拡散防止問題に対する立場は非常にはっきりしている。中国は近年、拡散防止に向けて法整備を強化し、一連の法律・法令を次々に制定、施行しており、これらの法律・法令は核兵器、生物兵器、化学兵器、弾道ミサイル、その他の通常兵器など関係あるすべての分野および関連あるデリケートな物質・技術の輸出規制をカバーしている。これらの法律・法令は非常に厳格だ。国際的に通用するルールとも完全に一致する。結論的に、中国はこの分野で厳格な措置を取っており、一連の厳格な規定を制定しており、法律執行力を強め、関連ある法律・法令の施行を確保している。中国のこうした措置は誰の目にも明らかで、各国の高い評価を得ている。

PSI問題だが、われわれはPSIの拡散防止の目標は支持するとともに、これについて関係諸国と議論を進め、この分野における措置を一層強化したいと願っている。同時に、PSIで認めている国際法の範囲外の行動を取るというその一点だけに限り、中国は保留したい。中国の認識では、PSIは関係ある措置を取る時、国際法の範囲内で、国連憲章の原則に基づいて行動すべきだというものだ。われわれは、PSIが国際法の範疇外で強制力のある防止策を取る行動も可能だということに対し態度を保留する。しかし、われわれは関係国とこれについて意見を交換することを望んでいる。