温家宝総理、「東北振興」を語る
11月15日、遼寧省・瀋陽市で開催された「東北地区旧工業基地再開発計画に関する座談会」の席上で温家宝総理は「ここ1年間、中央政府、関係部門、東北三省の努力によって、中国の東北振興プロジェクトは好調なすべり出しをみせている」と報告した。
温総理は、改革を推し進める原動力を維持することで、体制、機構改革を進めるほか、経済構造の調整や経済全体の競争力を高め、「東北振興」加速につなげるように要求した。
さらに、「東北振興」の加速が政府の当面の急務であることを強調しながら、今後の実施すべきポイントを総括した。
まず、中央政府のマクロ政策の強化を徹底させる。東北三省は中国経済全体に大きな影響を与えるため、「東北振興」は、経済に見え隠れする問題点の解決に向けた第一歩となる。また、過剰投資を抑制し、ひっ迫したエネルギー供給状況などの問題解決に踏み切る。
続いて、都市と農村の間の協力体制を構築する。穀物生産の増加や農民増収、農村税制改革の進展など本格的「三農」改革を進める。
そのほか、温総理は、国有企業改革の加速、産業構造の調整、対外開放の促進などのほか、失業問題や環境問題、教育、文化分野など人々の生活と密接な関係を持つ分野に関する問題の解決を当面の急務とする方針を示した。
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