2004 No.48
(1122 -1128)

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胡主席、アジア太平洋地域の
協力について3点を提案

アジア太平洋経済協力機構(APEC)第12回首脳会議非公式会議第2部が11月21日、チリの首都サンチアゴで開催された。胡錦涛国家主席は会議で演説を発表し、アジア太平洋地域における協力の展開やAPECの発展の方向性について中国側の観点を重点的に説明した。

胡主席はアジア太平洋地域における協力について、次の3点を提案した。

(1)効果的な措置をとって、全世界と地域の経済発展のすう勢を維持する。中国は経済の持続的かつ急速、協調的かつ健全な発展の維持に努力し、アジア太平洋地域および世界の経済発展促進に貢献する。エネルギー問題がアジア太平洋地域や全世界の経済成長に及ぼす制約を取り除くため、私はAPECがこの領域における活動を強化し、政策対話を展開し、エネルギー効率の向上、新エネルギー開発、貧困人口へのエネルギー供給問題の解決などについて協力を深化させることを提案する。

(2)互恵協力を深化させ、アジア太平洋地域の「大家族」構築を推し進める。貿易投資の自由化・利便化と経済技術協力は共に、APECの活動における2つの大きな重点だ。私は、中国が今後、アジア太平洋地域の財政・経済と発展の中心をつくり、アジア太平洋の「大家族」の構成員がこの領域における交流・協力と能力構築を強化するための環境を提供することを宣言する。

(3)反テロ面の協力を強化し、平和かつ安定した環境を作り上げる。

胡主席はさらに、過去を振り返り未来を展望する必要性を指摘し、APECの今後の発展について次の4点に努めるべきだとした。

〔1〕経済協力を主要な方向として堅持する。APECはすべきこともあれば、すべきでないこともある。長所を生かし短所の影響を回避してこそはじめてアジア太平洋地域の協力の影響力を絶えず向上させることができる。

〔2〕独特な協力方式を堅持する。われわれはAPECの凝集力と求心力を維持するため、相違点の尊重、平等互恵、自主・自由参加、協議による意見の一致という原則に従い、加盟国間の意見の相違を適切に処理し、相互に配慮し、利益の合致点を模索する必要がある。

〔3〕段階的な前進を堅持する。われわれは、共同投入・共同利益の原則にのっとって、協力を着実に推し進め、承諾事項を果たし、アジア太平洋地域の人民に適切に利益をもたらさなければならない。

〔4〕時代と共に進める改革精神を堅持する。