2004 No.49
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外交部、海外からの移民に
対する中国の態度を説明

スイスのジュネーブで11月30日、移民問題に関する国際フォーラムが開催され、外交部から会議に参加した喬宗淮氏が移民問題に対する中国政府の態度を説明した。喬氏の説明の主な内容は次の通り。

中国は以前からの移民国家ではないが、中国政府は移民問題を重視し、世界範囲での正常な移民活動を積極的に推し進めている。中国政府は近年次のような一連の対策措置を採ることで、出入国の正常な秩序を維持し、合法的な移民活動を保護、促進している。

●中国版「グリーンカード」の導入。

●出入国地点におけるビザ発給施設の増設、ビザ発給に関する権限の拡大。

●パスポートの申請手続きの簡素化、海外観光への門戸拡大。

●国境における観光管理の規範化。

同時に、中国政府は違法な移民活動には強く反対する姿勢で、密出入国や人身売買などの国際犯罪を厳重に取り締まっている。中国はこれまでに、刑法を中心に、行政法規や関連部門の規定などを含む法律体系をすでに作り上げ、違法出入国の取り締まりを強化している。中国は現在、偽造旅券の識別能力を高めるため、パスポートなど旅行に関する証明書の管理を強化し、パスポートなどの開発を進め、証明書の偽造防止のレベルアップに努めている。また、国境での検査を強化し、人身売買事件の対策活動を強化している。さらに新聞・テレビ・インターネットなどのメディアやコミュニティや学校教育などの手段を利用して、移民に関する法律や政策の知識を普及させ、一般市民が違法移民の危険性を理解し、関連法規を意識的に守るよう促している。こうした措置はいずれも大きな効果を上げている。

中国は、移民問題に関する国際協力を重視し、積極的に協力に参加している。アジア太平洋地域や欧州連合(EU)加盟国を含む40カ国と共に、違法出入国の取り締まりでの協力を展開している。「人の密輸・不法移民及び関連の国境を越える犯罪に関する地域閣僚会議」のフォローアップ(バリ・プロセス)や「難民や避難民および移民に関するアジア太平洋政府間協議(APC)」など地域協力に関する活動にも積極的に参加している 中国は2001年6月、国際移民機関(IOM)のオブザーバーとなり、中国とIOMの協力は新たな段階に入った。中国政府は引き続き、移民問題について世界各国やIOMなど関連の国際組織との協力を強化し、正常な移民流動を促進し、世界の長期にわたる平和と発展のために共同で努力する。