2004 No.49
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温家宝総理、中日韓の協力に3つの提案

ラオスの首都ビエンチャンで11月29日、第6回中国・日本・韓国3カ国首脳会議が開かれた。

温家宝総理は3カ国の協力について、「3カ国は投資を拡大し、基礎を固め、領域を拡大し、内容を充実させ、実務的に推進することで、3カ国の協力を新たな段階に押し上げるべきだ」と述べ、3カ国に必要な基本的共通認識として、次の内容を列挙した。

(1)地域的な責任という概念を確立する。3カ国間の協力は東北アジアの安定と発展・促進のためだけではなく、東南アジア諸国連合(ASEAN)の発展と歩調を合わせ、東アジア協力の長期目標を段階的に実現する必要がある。

(2)協力と利益共有の道を堅持する。共通の利益に着目し、共通点を求めて相違点を残し、相互の理解・譲歩や観点の刷新、開拓・革新に努めることで、共通認識を最大限に拡大し、協力を推進し、共同発展を実現する必要がある。

(3)優位性を発揮し、段階的に前進する。3カ国協力の重点領域と優先順位を定め、相対的に条件が良く、容易な分野から着手し、他の分野に次第に拡げていく。

3カ国の協力強化について、温総理は次の3点を挙げた。

(1)経済貿易協力の水準を高める。3カ国の経済一体化に向けた発展を推進する。

(2)社会や文化の交流を促進する。3カ国は「人員交流年間」、「文化年間」など影響力の大きい活動を引き続き展開し、3カ国のメディアの協力を強化し、国民間、特に若い世代間の理解と友情を増進する必要がある。

(3)地域間の政策対話を強化する。

3カ国の首脳はさらに、朝鮮半島核問題についても意見を交換した。温総理は、「6者協議のプロセスを引き続き推進することは、各国の利益に合致し、国際社会の共通の願望でもある。中国は引き続き平和と協議を促し、国際社会と共に次回協議ができる早く開催されるよう努力する」と述べた。

会談では、「中日韓3国行動戦略」と「中日韓協力進展報告」が採択された。