2004 No.50
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>> 経済

 

中国商務部、ハイテク製品
輸出の特徴と問題点を分析 

2004年12月7日付き「人民網日本語版」によると、中国商務部科技発展・技術貿易司は、今年のハイテク製品の貿易額は3200億ドルに達し、そのうち輸出額は6年前の8倍に相当する1600億ドル程度となり、過去6年間の年間平均成長率は約41%に達し、ハイテク製品の輸出が輸出全体の成長を促す局面が現れつつあることを明らかにした。
 商務部関係者によると、今年のハイテク製品輸出に5つの傾向が見られる。

(1)三資企業(合弁・合作・独資を含む外資系企業)の輸出額が初めて1000億ドルを超えた。

(2)アメリカへの製品輸出額が初めて300億ドルを超えた。

(3)コンピューター関係製品の輸出額が輸出総額の半数を占め、同製品輸出額は前年同期比43.1%増の652億8000万ドルに達した。

(4)広東省のハイテク製品輸出額が初めて500億ドルを上回り、科学技術貿易振興重点都市(計20都市)の月間輸出額の合計が100億ドルを超えた。

(5)新素材、バイオ医薬などのハイテク製品が新しい輸出の成長分野になった。新素材の輸出額は前年同期比78.8%増の5億4000万ドルに達した。バイオ医薬も着実に成長している。

国産ハイテク製品の輸出にはまだ矛盾や課題が残っている。商務部国際貿易経済合作研究院の柴海濤院長によれば、ハイテク輸出製品の構成から見て、外資系企業の比重がまだ大きく、輸出は加工貿易が中心で、加工貿易の中でも材料を海外から輸入して国内で加工・組み立てを請け負うモデルが中心である。このため、生産・経営の主導権は外部の要因に大きく制約され、生産規模や輸出方針は外国企業の動向次第となっている。また知的財産権や独自ブランド、付加価値などの強みを持つ製品が少なく、対外貿易による利益は少なく、国際競争力やリスク対処能力は全体として低い。