2004 No.50
(1206 -1212)

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>> 経済

 

中国人民銀行、元切り上げ
観測による資金流をけん制

中国人民銀行の李若谷副行長は、APEC(アジア・太平洋経済協力会議)金融開発計画(AFDF)2004年度フォーラムの席上で、2004年の中国の対外貿易総額が1兆2000億ドルを突破し、世界第3位の貿易国となる可能性があることを明らかにした。
 人民元切り上げ問題については、李副行長は合理的かつバランスの取れた状態にあり、継続して安定したレートの維持を図るという見解を示し、また、今後の人民元レートのメカニズム改革については特に明確なタイムテーブルはないと語った。

香港などに元切り上げ観測からの投機的資金が流れ込んでいることについては、こうした行為を完全にコントロールすることは不可能とした上で、中国のレート改革や経済発展にとって、やはり弊害となる行為であるという見解を示した。

また、中国政府が近年来、特にマネーロンダリング対策や地下資金の摘発など正規でなくもしくは違法な資金の流れを食い止める政策の制定に力を入れており、投資家らが人民元切上げ観測による正常とは言えない投資を行わないよう希望すると表明した。