2004 No.51
(1213 -1219)

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>> 経済

 

炭鉱の大型化に課題が残っている
中国の石炭産業

昨年から中国の炭鉱事故が続発している。11月28日にも陜西省陳家山炭鉱でガス爆発事故が発生し、170人の作業員が坑内に取り残される大事故が起ったたばかりである。昨年の死者は6000人以上に上った。今年上半期だけで1736件の事故が起こり、2537人が死亡した。上海証券報は、事故、企業収益、市場などから中国国内石炭業界の現状と今後の展望をまとめた。

それによれば、中国の炭鉱事故による死亡率は他の国と比べて異常に高いもので、昨年は生産量100万トン当たり4人が死亡した。今年は2.96人になっているが、アメリカの1998年0.03人と比べると、まだまだ高い水準にる。

炭鉱事故の犠牲者の約70%は小規模炭鉱の作業員である。小規模炭鉱が生産量を引き上げるため安全性を無視した作業を行うことが事故の要因となっている。

こうした矛盾を解決し、生産効率を上げるため、国家発展改革委員会は大型石炭企業の生産規模や市場シェアを拡大し、中小規模炭鉱の買収、合併を進めて石炭業界の再編を行う方針をとっている。

炭鉱の大型化は雲南省、河南省など13の地域で行われる予定であるが、詳細は今年末または来年初めに決定されるという。