中国政府、李登輝氏の日本訪問
受け入れ取り消しを強く要求

劉建超外交部スポークスマンは12月16日、北京の記者会見で、「中国政府は、李登輝氏の日本訪問受け入れを直ちに取り消すよう強く要求する」と述べた。

劉建超スポークスマンはその際、「李登輝氏は、『台湾独立』勢力の総代表であり、その日本訪問の目的は、後ろ楯を探しあて、その『台湾独立』活動実施の外部条件を作り出すためである。日本政府がこれまでの中日関係を無視して、李登輝氏の日本訪問を受け入れたことは、『台湾独立』勢力の分裂活動に対する放任と支持であり、中国の平和統一事業に対する挑発でもある。中国政府は、外交ルートを通じて日本側に厳正な申し入れを行い、李登輝氏の日本訪問受け入れを直ちに取り消すように日本政府に強く要求した」と強調した。

同日、王毅日本駐在中国大使は日本外務省の高官と会い、李登輝氏の日本訪問を日本政府が受け入れたことについて厳正な申し入れを行った。王毅中国大使はその際、「日本政府は一つの中国の政策を堅持すると表明しながら、一方では中国を分裂させようとしているものに便宜をはかっているが、中国側はこれに断固反対する。中日関係は中日双方の努力が必要であり、もし日本側がことを引き起こすなら、自業自得の結果を招くことになろう」と指摘した。