外交部、「イラン核問題は
IAEAで解決を」と表明
劉建超外交部スポークスマンは12月16日の記者会見で、米国の一部から聞かれる「イラン核問題に中国は協力不足」との批判に反論するとともに、イラン核問題は国際原子力機関(IAEA)の枠組みで解決できるとの認識を示した。記者との一問一答は次のとおり。
――米国はイラン核問題における中国の協力が足りないと批判しているが、中国側はどう論評するか。もしイランが核不拡散条約に違反したなら、イラン核問題を国連安全保障理事会に付託することに、中国が反対することもあり得るのか。
中国の大量破壊兵器および核兵器拡散防止の立場は揺るぎないものであり、また責任を負うものでもある。中国は核兵器を拡散するようなことはせず、またいかなる形の核拡散にも反対する。米国の一部の人がこの問題で何の根拠もなく中国を批判しているのはまったく無責任で、他の意図があってのことだろう。われわれはこれに強い不満と反対を表明する。
イラン核問題が国連安保理に付託されるかどうかについてだが、われわれは、この問題はIAEAの枠組みの中で解決できると考えている。この枠組みでの交渉と協議はすでにいくつか大きな進展をとげた。われわれは、関係諸国の積極的な外交努力によってこの問題が適切に解決されるものと信じている。中国は関係諸国が引き続き努力し、早期に共通認識に達するよう希望している。
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