2004 No.09
(0223 -0227)

アドレス 
中国北京市
百万荘大街24号
北京週報日本語部
電 話 
(8610) 68326018 
(8610) 68886238

>> 経済

 

自動車の関税引き下げが中国の
輸入車市場に影響

WTO加盟時の公約に基づき、2005年1月から自動車製品の輸入関税割当が廃止される。中国の輸入車市場で重要なポイントを占めていた輸入関税割当がなくなることで、今後の市場にどのような影響がもたらされるのかに注目が集まっている。

現実には、ベンツ、BMWなど輸入車がすでに値下げ始め、2004年内に国産車の売上げ台数を超える可能性もあるという。また、関税引き下げ以外にも、レートの問題やライセンスの関係、海外メーカーの現地化といった要素が加わり、今年の自動車市場の動きは予測しがたいものとなっている。

中国輸入車貿易センターの丁宏祥副総経理は、輸入車は過去3年連続して高価格商品となっていたが、今後は変動を繰り返しながらも値下げを続けていくだろうという見解を示している。

丁副総経理は、高級輸入車ディーラーも現在は薄利多売の様相を呈しており、大衆車は中国製自動車とほぼ同じ価格にまで近づいている。また、現地生産による海外ブランドの登場は輸入車にとって強力なライバルとなり、輸入車業界はこの先厳しい戦いを強いられることになっている。