北京市のエンゲル係数が低下

北京市統計局発表の統計データによると、北京市のエンゲル係数が初めて前年比2.1ポイント減の31.7％までに低下した。

北京市のエンゲル係数の低下とともに、サービス消費の支出に占める割合が引き続き上昇し、2003年は住宅、自動車、通信への支出に集中した。2003年の北京市民の一人当たり可処分所得は前年比11.4％増の１万3882元6角に達した。

一方、農民の１人当たり純収入は前年比10.5％増の6496元3角となった。農村部では、運輸と通信、住宅、文化・教育・娯楽用品、サービスの各分野における支出が大幅に増加した。2003年、これらの支出が農村家庭の支出に占める割合は45.3％で、前年と比べて5.2ポイント上回った。

このほか、北京市の経済は５年連続して2桁成長を維持しており、2003年の速報値によるＧＤＰ額は3兆6011億9000万元に達した。成長率は、前年と比べて10.5％増えた。2003年の北京市経済は、上半期は新型肺炎ＳＡＲＳの深刻な影響を受けたものの、その後持ち直り、下半期にはＳＡＲＳ前の水準に回復した後は、さらにその成長速度を上げた。