2004 No.08
(0216 -0220)

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中国は今年、腐敗反対にいっそう力を入れる 

北京大学政府管理学院研究員 楊鳳春

 2004年1月11日から13日まで北京で開かれた中国共産党中央規律検査委員会第3回全体会議は、中国の腐敗反対の面で重要な意義がある会議である。今回の会議は中国が腐敗反対を戦略的に調整することを示している。中国共産党の指導する腐敗反対闘争は今年以降の一時期に、高官の腐敗の懲罰と予防、大衆の切実な利益を損なう腐敗問題の調査と処理、腐敗予防の重視、腐敗反対の法制化、民主的監督、民主的腐敗懲罰など若干の重要な面で掘り下げて展開するであろう。これらの活動の展開を通じて、中国で教育・制度・監督の三者を同時に重視し、腐敗の懲罰と予防の両方を配慮する腐敗反対体系が形成される可能性がある。

胡錦涛中国共産党中央総書記は全国腐敗反対・廉潔政治提唱会議で、腐敗反対問題でわたしはかならず自ら手本を示し、各クラスの幹部がわたしを監督するのを歓迎すると約束し、同時に腐敗分子に対し、発現次第取り調べ、処罰しなければならず、決して寛大に扱ったり、情け容赦をしてはならないと強調した。

今年の腐敗反対戦略の調整は、中国共産党が今後党内の腐敗反対活動の面で制度建設、規則建設の重要性をいっそう強調することにも現れている。統計によると、1992年以来、最高人民法院が行った司法解釈と制定した規範的文書は460件余り、最高人民検察院が行った司法解釈と制定した規範的文書は190件余り、中央規律検査委員会、監察部が制定した規則と制度は100件余りに達しており、こうして中国に中国の特色ある腐敗反対・廉潔政治提唱の法規体制が初歩的に形成され、同時に、新しい歴史的条件の下で厳格に党を管理し、厳格に政治を行う必要に適応するため、中国共産党中央は近年、党の規約に基づいて「中国共産党の規律処分条例」、「中国共産党の党員幹部が廉潔に政治に携わることに関する若干の準則(試行)」、「中国共産党党内監督条例(試行)」など一部の重要な党内の法規を公布、実施した。そのうち、最近制定された「党内監督条例(試行)」は中国共産党中央政治局委員を監督の対象に入れている。同時に、中国共産党中央は「党内規律処分条例」を真剣に学習、遵守するよう党員幹部をたえず戒めるとともに、力を入れて「廉潔政治法」の調査研究と起草を推し進めている。

この一連の法規と措置は、中国の新しい世代の指導グループが制度と法律の力を十分に運用し、制度性、法制型の腐敗反対活動を展開することを示している。その重要な意義は腐敗反対がスムーズに力強く始動し、腐敗反対を具体的に繰り広げる過程での人為的要素の破壊と妨害の排除に役立つことにある。

中国の指導者はいろいろの場で、腐敗反対は中国共産党と国の安全にかかわり、人民の利益にかかわっていると強調している。中国が腐敗反対と人民の切実な利益の保護を結びつけることは、中央規律検査委員会第3回全体会議コミュニケの中で十分に体現されている。コミュニケによると、今年以降中央規律検査委員会は主に次の四つの方面の問題を重点的に取り調べ、処分する。1、土地を徴用する過程で農民の利益を侵害する問題を断固として是正し、規定に違反してむやみに耕地の転用を認めたり占用したり、土地補償費用を支払わなかったり、おさえたり、他の用途に使用したりすることを厳しく取り調べ、処分する。2、都市部の家屋の取払いと移転の過程で住民の利益が損われる問題を断固として是正し、法によって取払いと移転を行わず、強制手段を乱用するなどの行為を厳しく取り調べ、処分する。3、企業が再編、体制改革、破産する時中央の関係政策と規定を実行せず、従業員の合法的権益を侵害する問題を断固として是正する。4、農民労働者の賃金を支払わなかったり、ピンはねる問題を断固として是正し、農民労働者の合法的権益を保護する。