2004 No.01
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胡錦涛主席、イスラエル大統領と会談

胡錦涛国家主席は12月18日午後人民大会堂で中国を公式訪問中のカツァブ・イスラエル大統領と会談した。

胡主席は、両国関係発展について、(1)高官クラスの交流の保持、さまざまなレベルの政治対話の展開(2)互恵互利、共同発展の原則に基づく経済貿易協力の強化(3)科学技術、文化、教育などの交流・協力、民間友好交流の促進(4)長期的な視野、共通認識の拡大、長期にわたる健全で安定した関係の推進――の4点を提案した。

これに対し、カツァブ大統領は「ユダヤ人民は、中国人民に親しみを感じている。第二次世界大戦中、中国人民は多くのユダヤ難民を受け入れてナチスの魔の手から救ってくれた。ユダヤ人民はこのことに深く感謝している」と述べ、胡主席の上述の提案に賛同する考えを表明し、胡主席の4提案が両国関係発展の重要原則となるとの認識を示すとともに、両国間の経済協力の重要性を強調し、農業、科学技術などの分野で中国との協力を継続し、各分野の具体的な協力を実行に移すための政府間委員会を設立したいとの考えを示した。

また、中東和平プロセスに関し、胡主席は「武力や敵対では問題を解決できない。和平協議と協力こそ唯一の正しい道である。中東和平『ロードマップ』は、イスラエル・パレスチナの和解プロセスにとって新たな歴史的チャンスである。双方が障害を取り除き、早期に和平協議を再開することを望む」と指摘し、「中東問題に対する中国の基本的姿勢は、双方を仲介して和平会談を促進し、中東の全面的平和実現を促進することである。われわれはこの目標実現のため前向きの努力を続けていきたい」と強調した。

カツァブ大統領は「イスラエルは、できるだけパレスチナとの対話ルートを保持し、流血をともなう対立の早期停止、和平協議の再開を待ち望んでいる。イスラエルは地域の将来に確信を持っており、中国が引き続き中東問題で大きな役割を発揮することを望む」と述べた。