「神舟」総設計師、中国も月面探査に準備

米航空宇宙局（NASA）の火星探査車「スピリット」が1月4日昼、火星の着陸に成功した。着陸の様子はテレビを通じて放映され、世界中の数億人の人が人類にとっての歴史的瞬間を見守った。

中国の著名な宇宙工学専門家、宇宙船「神舟」システム総設計師の戚発ジン（車へんに刃）氏は「人類の火星探査にとって大きな進展である」、「中国経済が発展し続け国家の総合力が強まるのに連れて、やがてわれわれも人類の宇宙資源の平和開発・利用のために、火星の探査・研究に貢献できるようになると信じる」と語った。

戚氏は、宇宙探査の分野で先行している米ロ両国に続き、中国も月面探査の準備を進めていることを明らかにし、「地球から最も近い月は、人類の宇宙探査のスタート地点だ。米国はすでに月面に宇宙飛行士を送り込み、ロシアも月面からサンプルを持ち帰って調査している。わが国はいま月面探査に向け、技術的な準備を積極的に進めているところだ」と述べた。また、月面探査は（１）月の周回探査（２）月面探査車による探査（３）月面からのサンプル採取――の3段階で行われると説明した。