2004 No.04
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台湾の銀行業界、香港経由で中国に進出

経済貿易緊密化協定(CEPA)を正式に実施した中国と香港の今後の経済成長に応じて、台湾の銀行業界は「香港の金融機関」の肩書きで、CEPAを活用して香港経由で中国本土に進出する動きを明らかにした。

1月6日に開かれた「台湾金融業国際化と中国・香港・台湾関係構造」をテーマとするコンベンションでは、台湾の第一金融持株株式有限公司の蔡哲雄総経理は、現在、同社が香港で条件に適う合併対象を探している段階にあると語った。

同じく台湾の富邦金融持株公司は、香港の港基国際銀行を吸収合併すると発表した。兆富金融控股公司も富邦金融と同様の方法で中国進出を目指している。第一金融公司は吸収合併の対象として香港の銀行8行を候補に上げ、絞っていく一方、上海にある同行事務所の業務強化を図る方針をとっている。

蔡総経理は、現在、台湾の銀行7行が中国本土に事務所を設けてているが、これらの事務所が支店に格上げされたとしても、人民元取扱い業務の開放はあと2年待たなくてはならないと推測している。しかし、CEPAを活用すれば、台湾の銀行もすぐ業務展開が可能だとして、香港経由の進出に意欲を見せている。