2004 No.05
(0126 -0130)

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中国、国有銀行2行の改革を加速

先日、中央政府による450億ドルの公的資金注入が決定した中国銀行と中国建設銀行は、さらに不良債権処理の加速を促すため、450億ドルとは別に、政府の支援が行われる予定であることが明らかになった。

中国財政部の楼継偉副部長は1月8日、建設銀行が主催した「商業銀行リスク管理と内部コントロールフォーラム」の席上で、政府が擁している3000億元相当の権益を放棄することで不良債権を相殺すると語った。

これが実際に行われれば、国有銀行2行は外資導入で自己資本比率を上昇させるだけでなく、不良債権比率を引き下げ、株式上場に大きく前進することになる。建設銀行と中国銀行がそれぞれ発表した財務レポートによれば、2002年の資本総額はそれぞれ1283億元、1882億元となっている。

中国銀行業監督管理委員会(CBRC)の関係筋によれば、中国の四大国有銀行は株式上場のため、株式制移行と株式上場の青写真を一応完成している。

それによれば、2004年には中国建設銀行の上場、中国銀行の再編、2005年には中国銀行の上場、中国工商銀行の再編、2006年には工商銀行の上場、中国農業銀行の再編、2007年には農業銀行の上場に取り組むことになる。また海外での株式上場を優先させ、国内上場はその後という順序になっている。

最初に上場する建設銀行について、「中国建設銀行株式有限公司」の設立は基本的には認可されたが、建設銀行の中でも上海市、浙江省、江蘇省、浙江省寧波市、江蘇省蘇州市の5地区の優良資産を基本に、新規株式発行(IPO)を行うという見方が強い。

このほか、『経済時報』は、建設銀行が2004年末に香港で上場し、中国銀行がニューヨークで上場すると報じた。