100件の「東北振興」プロジェクトが始動
中国東北地区の旧工業基地再開発計画─「東北振興」の申請した投資総額が110億元に及ぶ100件の建設プロジェクトが認可され、これらのプロジェクトは間もなく始動する。
これらの建設プロジェクトのうち、中国石油天然ガス公司傘下の吉林石油化学分公司によるエチレン生成工場拡張及び周辺施設の建設工事が最大のプロジェクトである。同社はこの拡張工事でこれまでの年産を38万トンから60万トンに高めることを計画している。
吉林石油化学分公司の于力総経理は、合成ゴムや合成樹脂などのエチレン製品は付加価値が高く、同社の市場競争力をもつ分野でもあると説明し、投資する価値が十分あるという見解を示した。
他方では、吉林省の洪虎省長は、国の支持は大前提だが、企業自らが再生に向けて努力しなければ本当の意味での振興はありえないと警鐘を鳴らしている。
同省発展計画委員会の曹大衛副主任は、旧工業基地の再開発で一番重要なことは、いかに企業体制の刷新に努めるかではなくて、それをする前にいかに資金を調達するかであると強調し、外資や民間資本の積極的な参入を呼びかけた。
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