2004 No.06
(0202 -0206)

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外交部、英国誌の鳥インフルエンザ
中国発生説を否定

章啓月外交部スポークスマンは、英ニュー・サイエンティスト誌がこのほど鳥インフルエンザについて行なった、鳥インフルエンザは2003年に中国で発生し、中国はその発生を隠ぺいしたという報道について、「完全に誤った情報であり、根拠がない」と反論し、「科学的ではなく、何の責任も負わない報道である」と強調した。世界保健機関(WHO)関係者も同誌がこのような結論を導いたのは時期尚早であるとし、「関係方面は科学的態度で現在の鳥インフルエンザの情況に臨んでほしい」と呼びかけた。

同誌の報道が科学的態度に欠けているとされる理由は主に次の通り。

1 鳥インフルエンザは100年前から存在し、各国の科学者が関心を寄せてきた課題のひとつであり、発生・感染メカニズムや対策について研究が続けられてきた。今回の鳥インフルエンザ発生や感染ルートを解明するためには、膨大な量の科学的研究作業が不可欠である。解明には十分な実験と研究が必要である。

2 鳥インフルエンザは流行性伝染病であり、どの国でも感染が広がる可能性がある。現在アジアの多くの国や地域で感染が確認されているが、これらの国や地域の自然環境や農業、鳥や家畜の飼育方法に大きな違いはない。どこで発生し、どこに感染したかという問題については、現時点では明らかになっていない。

3 今回、最も早く鳥インフルエンザの感染が確認されたのは中国国内ではない。中国では2004年1月23日になって、広西チワン族自治区隆安で疑似例が発生し、感染が確認されたのは27日になってからである。感染確認はその他の国や地域と比べて遅かった。

4 これまでのところ、事実や証拠を突き止めた科学研究機関はない。またどの国際機関も中国が今回の鳥インフルエンザの発生地だとは言っていない。

中国でおよそ1年前に鳥インフルエンザが発生し、中国は事実を隠ぺいしたという説は、ねつ造であり、中国を中傷するものである。

中国は昨年の新型肺炎SARSの流行以来、伝染性疫病の発生情況をすべて公開し、高い透明性をもって、責任ある態度で処理している。現在もメディアを通じて毎日、国内外に疾病の発生について知らせ、WHOにも事実の報告を続けている。鳥インフルエンザの発生情況を隠ぺいする必要はない。

鳥インフルエンザのまん延防止は、中国だけではなく、国際社会が直面している重要な課題である。中国は世界各国と協力して、感染防止に努力する。