胡主席、中国・アフリカの関係発展に3提案

　ガボン共和国を公式訪問中の胡錦涛国家主席は2月2日午後、同国の国民議会（下院）で「中国・アフリカ間の伝統的な友好関係の強化、全面的な協力関係の推進」をテーマとして演説を行った。胡主席は演説の中で次のように述べ、中国・アフリカ関係発展の3提案を行った。

新しい情勢の中で、中国とアフリカの共通の関心事は日増しに増加しており、政治・経済面の公正かつ合理的な国際新秩序の確立についても、同じ利害と目標をもっている。中国はアフリカ諸国と共に、歴史的なチャンスを捉えて、全面的な協力を推進するとともに、共同の発展を促進したい。このために、次の3点を提案する。

（１）伝統的な友好関係を堅持し、中国・アフリカ関係の新たな発展を推し進める。

（２）互助互恵を堅持し、中国・アフリカの共栄を促進する。中国は対アフリカ政策の重要な内容の一環として、アフリカ諸国にいかなる政治的条件も加えず、可能な限りの援助を提供する。中国は経済の成長に合わせて、友好国への援助を引き続き増やすつもりである。中国とアフリカの経済に強い補完性があり、これは注目すべき点である。アフリカには天然資源および人的資源が豊富にあり、中国には応用可能な技術と経験がある。双方はともに広大な市場を持ち、提携に大きな潜在力がある。われわれは、中国とアフリカが経済・貿易パートナーシップを深めることを望む。今後の経済・貿易協力では、インフラ整備・農業発展・資源開発・人的資源育成などを優先分野とし、協力の度合いを深めていくことが可能である。

（３）緊密な協力を堅持し、発展途上国の権利を保護する。国連安保理の常任理事国として、中国はアフリカ諸国を含む数多くの発展途上国の合理的な主張と要求を引き続き支持するとともに、発展途上国の団結・協力の発展を促進し、共同で試練に立ち向かう力を高めていく。