マレーシア、中国の「完全な市場経済」を承認

中国とマレーシアは5月29日に共同でコミュニケを発表し、マレーシアは中国の「完全な市場経済」地位を承認すると発表した。中国の「完全な市場経済」地位を承認する国は、ニュージーランドとシンガポールに続いてマレーシアが3カ国目である。

現在中国訪問中のマレーシアのアブドラ首相は、胡錦涛主席との会談で、「中国は発展してすでに完全な市場経済となり、両国の経済協力には大きな潜在力がある。マレーシアは中国と共に新しい協力領域を積極的に探求し、二国間の協力を深めたい」と語った。

中国とマレーシアが共同発表したコミュニケによると、双方は2010年までに貿易額を大幅に増やすよう努力する方針である。双方は、互いに理解、譲歩し合うという精神に基づき、世界貿易機関（WTO）の定めた世界貿易の原則に従い、出現する可能性のあるセーフガードを適切に処理し、両国の貿易のバランスのとれた発展を推し進めることに同意した。

コミュニケの中で、双方はまた、両国の企業が互いに国のインフラ建設に参与し、両国の農業での協力を積極的に推し進め、交通・エネルギー・金融などの領域での両国協力を引き続き強化することを歓迎すると表明した。