2005の中国経済の焦点――改革と難関突破が深層の体制面の障害に触れる
第266期『学習時報』に掲載された評論は、2005年は中国の改革の年であり、改革と難関突破の年でもあるとし、次のように指摘した。
中国経済工作会議の精神に基づき、2005年の改革は全局の発展に影響を及ぼす深層の矛盾と問題に照らして、重点を突出させ、積極的に推進し、着実に実施しなければならない。
26年間の改革・開放を経て、市場経済体制の建設はすでにきわめて大きな進展をとげた。政府の職能転換と管理方式改革につれて、政府のマクロ調整の有効性が高くなった。しかし、現在の市場体制は依然としてかなり完備しておらず、市場メカニズムの資源配置の役割をより全面的、より十分に発揮することが影響され、それによって、全局の発展に影響を及ぼす一年の深層の体制面の障害がまだ取り除かれていないこともはっきり見てとらなければならない。
他方では、2004年以来、予見性のあるマクロ調整を適時かつ主動的に行って、経済運行の不健全、不安定の要素を抑制し、経済発展に大幅な変動を避けさせると同時に、良好な勢いを保たせ、しかも改革を推し進め、市場メカニズムの役割を十分に発揮することに対するわれわれの認識を深めた。WTO加盟後の3年間の過渡期終了以降の新しいチャレンジーも改革と難関突破を引き続き行う緊迫性をはっきり顕示している。
2005年の改革と難関突破の任務は引き続き国有企業の改革を深化し、現代企業制度の確立と完備に拍車をかけ、国有経済の配置と構造の調整を積極的に推し進めるほか、財政・税務体制、金融体制、投資体制、行政管理体制の改革を引き続き深化することも非常に重要である。というのはこれらの分野にはとくに市場経済の要請に適応せず、はては全局の発展に影響を及ぼす深層の体制面の障害が存在しているからである。
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