雲南省が周辺諸国に送電、メコン上流の
開発加速
雲南電網公司が2004年の秋から冬にかけてベトナムに送電した電力量が4936万キロワットに達した。これは中国から周辺諸国への初めての大規模送電として注目されている。また、南方電網公司とベトナムも110キロボルトの送電線で電力を供給することで合意に達し、年内に送電を開始する予定である。
中国とタイでは、両国の合弁企業が雲南省のメコン川上流で、2カ所の水力発電所を共同で建設する。発電ユニットの総容量は735万キロワットで、建設後は電力不足が深刻な広東省に送電するほか、タイへも送電する予定だという。
専門家は、雲南電力公司がベトナムへの送電に成功したことで、中国はメコン川地域の経済開発協力の中で、空運、水運、陸上交通に電力を加えた「経済大通路」が形成されるだろうと評価した。雲南電網公司の王良友総経理は、国外の電力市場を開拓することは、発展の可能性を広げるだけでなく、メコン川地域の電力提携に大きな可能性をもたらすと評している。
中国と国境を接するベトナム北部では経済が目覚しく発展しており、年間の電力消費量の伸び率も10%を超えて、深刻な電力不足に陥っているという。
雲南省では、豊富な水資源と新しい電力設備への投資過熱により、2007年には電力の需給バランスがほぼ安定するという。また、2009年の省全体の発電ユニット総容量が1000万キロワットに達し、年間発電量が1300億キロワット時を超える見込みである。
|