2005 No.15
(0404 -0410)

アドレス 
中国北京市
百万荘大街24号
北京週報日本語部
電 話 
(8610) 68326018 
(8610) 68886238

>> 週間の動き

温家宝総理、ACD外相会議で基調演説を発表

パキスタンを訪問中の温家宝総理は4月6日招きに応じて、「アジア協力対話」の第四回外相会議の開幕式に出席し、基調演説を発表した。温家宝総理はスピーチの中で、アジア地域協力を強化したいという中国の立場を明らかにした。

「アジア協力対話」は、現在全アジア向けの唯一の政府間話し合いと協力のメカニズムである。2001年に成立して以来、関係諸国の具体的な分野での協力を促進し、アジアの全体的意識の形成を促した。これまで、すでに三回の外相会議を開催している。

温家宝総理は発言の中で、主に、当面のアジアの発展情勢や、中国の発展情況、及びアジア地域協力の強化に対する中国の主張などをメインテーマとしている。当面のアジアの発展情勢に触れた際、温家宝総理は「当面、全般的に緩和された国際情勢は、アジアに有利な外部環境を提供している。豊かな資源や、十分な労働力と広い市場は、アジア経済の持続的な成長にとって、恵まれた優位性となっている。また、一部の国のメカニズム革新や構造調整、科学技術の進歩などは、アジア経済が良好な発展の勢いを保つための強い原動力となっている。アジアの特色ある地域協力は盛んに行われており、これはアジアの全般的競争力を高めることにプラスとなる」と指摘した。

温家宝総理は、「チャンスとチャレンジに直面し、アジア各国は歴史的使命を担い、平和、安定、協力、発展していく新しいアジアを建設するために共に寄与していくべきだ。経済のグローバル化が進む中、アジア地域協力は最も重要である。アジアの多様化は国家間の協力に幅広い分野を提供している。アジア各国は経済貿易協力に重点を置き、各分野において互恵協力を全面的に促進していかなければならない」と語った。

温家宝総理は談話の中で、中国の発展情況を紹介した。温家宝総理は、「中国は平和と発展の道を歩むことは、近代化を実現するための客観的必要性からである。この20年余り、中国は平和と発展の方針を堅持し、自らが発展してきただけではなく、アジア諸国にもチャンスをもたらし、世界の平和と発展をも促した。中国は平和と発展の道を堅持することに、真心を持っており、断固とした態度をもっている。国際情勢が如何に変わっても、中国人民は永遠にアジア人民の信頼できる協力パートナーである」と言明した。

アジアの地域協力について、温家宝総理は、「相互に利益があるウィンウィンの関係は我々が求める目標である。中国はアジア地域、サブ地域協力メカニズムが役割を発揮することを支持し、アジア各国と政治的相互信頼を増進し、経済貿易協力を深め、文化交流を拡大し、安全面における話し合いを強め、アジアの全面的協力を推し進めるために大いに寄与していきたい」と強調した。

温家宝総理は、中国政府は今後も「隣国と緊密な関係を保ち、隣国と共に発展する」という政策を断固として堅持し、アジア各国との友好関係を絶えず改善し、発展させていきたいとの姿勢を表明した。