国家発展と改革委員会の馬凱会長はこのほど北京で開かれた中国発展サミット2005年年次総会の席上で、中国は今後15年、世界経済発展のために最も広い市場を提供する見込みであるとし、次のように語った。

中国経済の急速な発展は自国のために繁栄と進歩をもたらすだけでなく、世界のためにより多くのチャンスをもたらすと語った。同氏によると、中国は13億人の人口を有する発展途上国として、依然として急速な発展段階にある。中国政府は今世紀初めの20年の発展目標を確定し、力を集めて節約型経済を確立し、発展させ、調和のとれた社会を建設し、発展の成果を13億もの人民に実益を与える。上記の目標を実現した後、中国は工業化を一応実現し、国内総生産高が2000年より４倍増え、現行の為替相場で換算すれば、４兆余ドルに達し、１人当たりの国内総生産高が3000ドルを上回る見込みである。

この重要な発展段階において、都市と農村住民の消費レベルが引き続き大幅に向上し、投資も相対的高いレベルを保つ。これは中国が内需に基づき、経済の急速な成長を実現するために堅い基礎を築くだけでなく、世界経済発展のために最も広い市場を提供し、より大きな貢献をする見込み。

イギリス財務大臣のブラウン氏が前回中国を訪問した際、ここ数年、欧米諸国経済が低迷している際、中国はずっと世界経済成長を推進する重任を負い、過去の数年間、世界経済成長に尽くした貢献が欧米七カ国よりさらに大きい。事実上、中国の貢献がなければ、世界貿易はマイナス上昇率がみられただろう。

中国の行き届いた投資環境は各国投資者のために創業のチャンスを提供している。中国は豊かな労働力資源を有し、生産コストが低く、政治社会が安定し、多くの外国投資者の優先的な選択地となっている。改革・開放以来、外国企業の対中投資はますます増え、いままでの直接投資額が計5600億ドル、大量の外国投資企業、一部の知名な大手会社は中国で発展の奇跡を取得した。

同氏によると、中国の商品輸出によって貿易パートナー、貿易国もそのメリットを獲得した。中国輸出商品の品質が良く、価格が安く、輸入国の広範な消費者の需要を満たすだけでなく、かれらが多くの実益を取得するようにし、輸入国のインフレを抑制し、経済の安定を保持することに役立つことになっている。

最後に馬会長は、「中国の平和発展が世界のためにもたらしたチャンスは競争の挑戦よりはるかに大きい。中国輸出品の増加に心配するひいては貿易制裁を要求するのは賢明なやり方ではない。中国の急速な発展によってもたらされたチャンスは客観的に存在しているが、このようなチャンスはチャンスを認識、チャンスをつかめる人に属し、中国の発展を威嚇と見なし、制限しようとする人に属さないのである」と語った。